カッシーナ・リエート / モスカート・リエート・2021
収穫後、除梗し約 1 か月、果皮とともに醗酵を行 う。圧搾後、タンクにて約10 カ月、ボトル詰め後約18か月の熟成。 高樹齢のモスカート、収量を抑え果実の完熟を待ち、果皮・種子すべてを表現した醸造。そして十分な熟成期間を取ってからリリース。 自らが出会い、愛する造り手達へのオマージュともいえるワイン。完熟すると酸を失いやすいモスカート、2021 年は猛暑でありながら昼夜の気温差によってしっ かりと酸を感じられる特別なヴィンテージ。彼らのワイナリー名を冠したモスカート。
ワイナリー名を冠した、モスカートの可能性を追求したワインです。一般的に早熟でモスカート ダスティを代表とする甘口のワインに用いられることが多いモスカート。しかし収穫量を抑え、ブドウの完熟を待つことで厚みのある果皮と、タンニン豊富な種子をもった偉大さを持った白ブドウだと考えているヒロトさん。周囲の生産者に比べ 3週間以上遅く、年によっては 1 カ月程度遅く収穫されるモスカート。完熟させるという時点で、カビや腐敗果も増えるのは当然。しかしブドウの房一つ一つ、手作業で丁寧な選果を行う。ある意味日本人らしさともいえる、とことん几帳面な仕事によって生み出される彼のモスカートには、香りだけでない奥行き、立体感を感じずにはいられません! 前回2020は生産量自体が少なく、すべてリゼルヴァのみのリリースという事もあり、2年振りとなるリリース。根本的に酸を残すのが難しいモスカート。しかし 2021 に限っては、昼夜の気温差によってブドウが完熟していても、全く酸を失う事がなかったといいます。非常に熟れた果実の香りとモスカート特有の強いアロマ、、しかし果皮や種子より豊富に抽出されたタンニンや他の要素によって、単調ではない複雑さ、、香りだけでない味わいの幅の広さ。そして全体のバランスを保つに十分な酸を持った素晴ら しいクオリティを持ったヴィンテージです!
イタリア・ピエモンテ 白 モスカート ビアンコ(樹齢 56 年)