クリスティアーノ・グッタローロ / ミロ・2019
綺麗なベリー感にパッと目が覚める。心地よく身体に染み込むワインです。
ステンレスタンクにて5日間程度マセレーション(通常は10日ほど)とアルコール醗酵を行い、圧搾後ステンレスタンクに戻され約18か月間ほど醗酵の続きと熟成を行った赤ワイン。彼が育てているブドウの中では一番古い樹齢となる、平均35年ほどの畑で栽培されたプリミティーヴォを収穫。雨が多く厳しいヴィンテージとなった2018年、雨を吸い上げたブドウは樹上で爆ぜてしまい、そこにバクテリアが繁殖、大量の揮発酸を生成した。ススマニエッロとネグロアマーロは収穫すら行わず、栽培面積が広く選果が比較的容易なプリミティーヴォだけを収穫、揮発酸がそれ以上増えるリスクを避けるために、通常よりマセレーション期間を短くして仕込まれた。
生産者紹介(ワイン詳細共にインポーター資料より)
南イタリア プーリア州の州都バーリから南に40kmにあるジョイア デル コッレで、それまで祖父が続けてきたアルベレッロ仕立てのブドウ畑を1ヘクタール引き継ぐ形でワイナリーを始めたクリスティアーノ。プーリア州の市町村のほとんどが海抜100m以下に位置していますが、彼の畑は標高400mの石灰岩台地の上にあり、ブドウもしっかりと酸のあるものが収穫されます。高台にある周辺の街々では農業以外に牧畜も盛んで、羊飼いたちが両手で抱えるような大きなパンを持って山に行く風習があり、夏の気温が高く雨が少ない小麦栽培に向いた土地ならではの物語が今も残っています。
グッタローロ家のルーツがカンパーニア州にあり、サレルノに住んでいたクリティアーノは、カンティーナ ジャルディーノのアントニオと親交が深く、お互いの夢を語り合ううちに、とうとうジョイア デル コッレへの移住を決意しました。ワイナリーの創業は2004年、当初から微生物、植物、動物間の調和を取り戻すことを心掛けボルドー液以外の化学的な薬剤や施肥に頼らずにブドウを栽培。ワイナリーでも人為的な介入を排し、野生酵母による醗酵、一切の濾過清澄作業を行わず、酸化防止剤完全無添加でボトリング。現在は40ヘクタールという広大な敷地で小麦をメインに農業を行い、6.5ヘクタールほどの畑でビオディナミ農法にてブドウを育て、年間約30,000本を生産しています。
イタリア・プーリア 赤 プリミティーボ