アレクサンドル・バン / ピエール・プレシューズ・2019
キュヴェ名であるピエール プレシューズは、このワインを生み出す畑が、土が少なく石(仏語でpierre)の多い土壌である事と、2010年に生まれた息子の名前がピエールである事にちなみ、「大切なピエール」という意味を込め名付けられました。 中生代ジュラ紀後期の地層であるポルトランディア土壌 (石灰質) のこの畑は、白く大きい石が多く見られるのが特徴で、その土壌特性によって、水はけがよくブドウが水を蓄え過ぎるのを防いでくれる上、過度な暑さからもブドウを守ってくれます。 その為、ブドウの熟度が穏やかに上昇していくので、凝縮した蜜のようなフレーバーと果実味のいきいきとした雰囲気を併せもったワインを生み出します。
照りのある黄色掛かった麦わら色の外観。黄色い花のフローラルさ、パイナップル、ライチ、洋梨、黄桃、アプリコットと言った熟れた果実の香りが湧き上がってきます。 熟した果実が前面に出ていますが、30分ほど経過すると塩バターやハチミツ、爽快感のあるリンゴの様な香りも感じられるようになります。
味わいは、程よいボディがありつつ、酸や強力なミネラルを感じられるアレックス節が前面に出た味わいで、パッションフルーツやハチミツレモンの様な、蜜のような凝縮感+酸のある爽快感を感じられます。 良質な酸と全体を締める程よい苦み、丸みのあるフィニッシュを感じつつ、濃厚な粘性も感じられる素晴らしいワインに仕上がっています。
2019年という熟度と酸のバランスが絶妙な今回のピエール プレシューズ。素晴らしいクオリティを是非堪能してください。
フランス ロワール 白 ソーヴィニヨンブラン
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