Christian Binner / Maceration VdF 2023 Vinifie par Junko

2023年9月20日に収穫した畑で、ゲヴェルツトラミネールを写真のように収穫後畑の中で直ぐに手でつぶしました。それをそのまま醸造所に持ち込み、平たいステンレスの容器に漬込み、毎日足踏みしました。９月22日にはボジョレーに行かなくてはならないので、足踏みの作業を他のスタッフにお願いし、ジョベール家に移動。ヌーボをデキュベ後、急いでトンボ帰りでアルザスに戻りました。発酵が思ったより早かったので、５日間漬込み、９月25日の午後に醸したゲヴェルツトラミネールをプレスしました。翌日26日にプレスしたゲヴェルツトラミネールを500Lの樽に移し発酵を促しました。初めて手掛けたこの品種が５日間のマセラシオンが正しかったか？あまり色を出したくなかったのですが、結構オレンジの色になりました。2025年5月5日に瓶詰め、アルコール度数13.23度、SO2無添加、生産量603本。香りはオレンジピール、杏、洲桃、アプリコットや紅茶と、沢山の香りが重なります。クリスチャンのシーローズにも似た味わいですが、アフターが長く、重たい印象の中に柔らかい酸味が継続します。おかしな表現ですが、アイスココアを飲んだような印象にもなる、若干渋みもあるオレンジワインです。