ファネッティ / ヴィーノノービレディモンテプルチアーノ2018
収穫後、果皮と共に2週間、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後、大樽(20~30hl)にて 48 か月の熟成。現行のDOCG 規定ではなく、1915 年に彼女の祖父であるアダモ ファネッティが定めたヴィーノ ノービレの醸造方法、期間を忠実に守っているため、現在では彼らの造るすべてのノービレがリゼルヴァとなってしまうという矛盾が、、。変わらないことに徹底的にこだわった、正に「モンテプルチアーノの高貴なワイン」です。過去最高の3つのヴィンテージに入るという 2018 年。その妖艶で複雑な芳香、質感、甘いタンニン、、必飲のヴィーノノービレです!
1915年より生まれたとされる、モンテプルチアーノの高貴なワイン「Vino Nobile di Montepulciano ヴィーノノービレディモンテプルチアーノ」。
現当主エリザベッタは 3代目にあたります。祖父が生み出し、父が守ってきたノービレの名前を、「変わることなく残したい」と語るエリザベッタ。彼女の
純粋な思いによって、当時とほとんど変わらないワイン造りを行ってきた稀有な造り手です。
今回は新しいヴィンテージとなる 2018 が入荷いたしました。現地カンティーナにはまだ 2015~2019 までストックがある状態なのですが、前回5月の訪問時に飲みその美味しさ
に衝撃を受けたヴィンテージ!エリザベッタが言うには、「私たちのノービレの中で、3 つの偉大なヴィンテージがあるの。それは 1982、1990、そしてこの 2018」なのだといいます。
82,90 は言わずと知れたトスカーナ各地でも知られる Grande Annata(偉大なヴィンテージ)。そして 2018 は地域によってある程度差があるものの、平均的に気温は高く8月以
降はやや雨の多かったヴィンテージ。トスカーナ各産地に比べても標高が高いモンテプルチアーノでは、糖度の上昇が緩やかで収穫までに長い時間を要したヴィンテージ。結果的に
果実的にも完熟しましたが、果皮の成熟が素晴らしく、フェノールの熟成を強く感じるヴィンテージになったというエリザベッタ。初めて試飲した際に、その複雑で妖艶な芳香に驚かされ
たのを覚えております。じっくりと熟れた果皮による、複雑で魅力的な香りと、果実の美しさ。タンニンははっきり感じるが柔らかく、甘みを感じるほど、、。1980 ヴィンテージあたりから、
ファネッティのワインをいろいろと飲ませてもらっていますが、間違いなくその 3 つだと理解できる素晴らしい味わい。この味わいにはもう言葉は要らないんじゃないでしょうか、、焦。
イタリア トスカーナ 赤 ププルニョーロ、カナイオーロ、マンモーロ