コトゥーリ&サンズ / ジンファンデル・2011
植樹:1990年代 植樹:標高75m 土壌:礫を含む粘土質 醸造用プラスチックバットで10日間スキンコンタクト。バリックで9ヶ月間熟成 Sonoma MTN Wineryを冠するエチケットは、全て自社畑。ゴブレ仕立ての畑で、何故かはわからないが、各ブドウ樹の熟度のばらつきが大きい畑。抽出を濃くせず、軽やかに仕上げた。
アメリカ ソノマ 赤 ジンファンデル
H.コトゥーリ&サンズ
地域:カリフォルニア
オーナー:Tony Coturri トニー・コトゥーリ 醸造・栽培責任者:Niccolo Coturri ニッコロ・コトゥーリ HomePage: https://www.sonomamtnwinery.com/
コトゥーリ家のワインの歴史は、イタリア系移民である、ハリー・コトゥーリと彼の 2 人の息子、トニーとフィルが設 立したことから始まります。ハリーの父親、エンリコは 1901 年にイタリアからカリフォルニアへと移住してきました。 それからハリーが生まれ、ずっと家業としてワインを造ってきましたた、というわけにはいかず、ハリーは青少年期を禁 酒法(1920 年~1933 年)とともに過ごしました。エンリコはハリーがワイン造りを習得しようとすることを良くは思っ ていなかったそうですが、ハリーはワイン造りをあきらめませんでした。やがて、トニーとフィルが生まれ、二人が 10 代 前半の頃には、ワイン造りを手伝い始め、ハリーのワインへの情熱はそのまま二人の子供たちへと受け継がれました。
1974 年に、2ha 分のジンファンデルを植えました。それまでは、1ha に満たない畑でワインを造っていましたが、ト ニーとフィルも本格的にワイン造りに取りくみ、1979 年にワイナリー:H.コトゥーリ&サンズとして元詰を始めます。 近代カリフォルニアにおいて最初のナチュラルワインメーカーが誕生しました。
トニーもまだまだ健在ですが、彼の息子である、ニッコロ(以下ニック)も家業に加わります。父と叔父と同じように、 畑の作業を始めたのは 10 代の事。2003 年には、フルタイムでトニーの仕事をてつだい始めます。2009 年に Sonoma Mountain Winery をワイナリーのサイド・プロジェクトとして始めます。このプロジェクトはニック自身の考えで、畑を 手入れして、ワインを通して地域を紹介することにあります。
ニッコロの哲学とは、「PURE 00 WINE」完全無添加のワイン造りが根幹となっています。次なるニッコロのステップ はカリフォルニアのより古くから、植わっているブドウ品種に注力し、カリフォルニアのよりクラシカルなワイン醸造ス タイルと、絶え間なく続くナチュラルワインのプロセスを融合させることにあります 。