キヨワインズ / ミドリ・2019
およそ5年の歳月を経てようやくリリースとなったワインです。この特徴的なラベルは旅するアー ティストのAnnieさんに描いてもらいました。ラベルについての説明は別途Annieさんからの説明 を載せておきますので、ぜひご覧ください。 このワインは僕が独立して間借醸造1年目に作ったワインになります。
原料はワイン用ブドウを斡 旋している業者さんから購入した山形県産のメルロー100%で醸造いたしました。2019年の9月中 に収穫されたこのメルローは、糖度は平均して20.1度と必要最低限でしたが、早摘みメルロー特 有のピラジンが強く感じられるブドウでした。間借り先のアルフィオーレさんから500Lのアンフォラを借りることが出来ましたので、それで発酵を行いました。ブドウは全て除梗してアンフォラに投入しました。最下層部のブドウは投入する前にしっかりと破砕して、下から自然発酵 が始まるように促しました。発酵が始まってからはおよそ1日2回のパンチダウンを行い、温度コ ントロールは無しでおよそ5日間で主発酵は終了。その後10日間ほど1日1回の撹拌を行なって、そ の後静置。約1ヶ月後に手動のバスケットプレスでゆっくりと搾汁、ステンレス製の蓋付きタンクに移してさらに静置。約4ヶ月後にラッキングして、ボトリングいたしました。ボトリング直後の テイスティングではやはりピラジンの青っぽさが強烈に感じられとてもリリースできる状態では ありませんでした。その瞬間にこのワインの名前は決まりました。
ボトリング後、1年に1回ずつテイスティングしておりまして、今年に入ってようやくこの青っぽ さが落ち着いてきて、さらに酒質自体もなめらかさと熟成感(すでにオレンジがかった色合いが あります)を纏っていると感じられたのでリリースとさせていただきました。 約48ヶ月の瓶内熟成を経てリリース。亜硫酸無添加。生産本数410本
日本・新潟 赤 メルロー